管理番号 | 新品 :28859614 | 発売日 | 2024/07/17 | 定価 | 22,000円 | 型番 | 28859614 | ||
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「第三の魔弾」(世界幻想文学大系 第37巻)レオ・ペルッツ 著前川道介 訳荒俣宏, 紀田順一郎責任編集
国書刊行会発行昭和61年7月30日初版第一刷函入りサイズ 約20.5cm×14.5cm×3.3cm324頁定価 3000円函付き函カバー付き表紙ビニルカバー付き月報付き
函カバー背 ヤケ、下部 破れ函 状態良好表紙ビニルカバー 一部破れ本体小口、頁 かすかにヤケ。状態良好
月報55 『第三の魔弾」より
コルテズとメキシコ征服 増田義郎
フェルナンド(エルナンともいう)・コルテスのメキシコ征服は、ドラマティックな叙事詩的事件として、長い開ヨーロッパの文人の関心をひいてきた。
これに反しメキシコ征服に劣らず劇的なピサロのインカ征服の方は、ふしぎと文学作品に取り上げられることが少く、栄光ある征服の物語としてよりも、むしろ陰惨な虐殺と掠奪の歴史としてうけとられてきた。
メキシコ征服にも虐殺や掠奪はけっして少くないのだが、そのような暗黒面よりも、英雄の偉業としての側面が注目されてきたのである。
これには主人公の人柄がものを言っているのかもしれない。コルテスは南スペインの貴旗の出で、サラマンカ大学出身の教養人である。雄弁で筆が立ち、メキシコ征服の過程でカルロス国王に送った報告書簡集も、すぐれた文章として評価されている。メキシコのモンテスマニ世との最初の会見も、勇者と王者の出会いの感が深い。……