江戸時代　コレクター所蔵品　唐傘/雨宿り　犬　舶載金唐革煙草入＋堅木　木彫根付

根付とは印籠、煙草入れ、巾着などの紐の先端に付ける小さな細工物。帯に吊るした際の滑り止めを兼ねた装飾品です。その粋を凝らした精密な作りから、江戸文化の結実した小宇宙と評され、明治以降、特に外国からの圧倒的な人気を得て大きなコレクターズアイテムとなります。煙草入れは刻み煙草を入れる懐中物。珍しい布地でこしらえることが多く異国風の素材が好まれました。見所は「コハゼ」と呼ばれる金具。職人が一段と技を凝らした意匠が楽しめます。本品は江戸時代（16〜17世紀）にオランダなど西洋から運ばれた金唐革を用いた、とても稀少な煙草入と犬の姿を象った木彫根付です。煙草入れは金彩を施したえんじ色の生地に異国風の幾何学模様が隅々まで敷かれ、中央には青銅製のコハゼが一段と目を惹きます。破れた大きな唐傘の内側に隠れる者、外側で空を見上げる二匹の犬が躍動感を持って表現されており、唐傘に引かれた斜線がまるで雨のように見えるのも不思議です。このような、図柄に隠された意味を想像させる意匠を判じものと言い、広く親しまれました。職人の高い技術で堅木に足先まで精巧に彫られた根付も素晴らしく、目尻や耳を弛ませて主人を見上げて微笑むような可愛らしい犬の表情が見事に作られています。どちらも桃山の「かぶき」の精神が「いき」へと沈潜し、その美学を凝りに凝って具現化したような、他の国にはない独自の小宇宙を持つ、江戸文化を象徴する逸品です。⭐︎ 写真10枚目、本文抜粋「別冊太陽・骨董大図鑑」より。✳︎ 経年の汚れや傷があります。煙草入れはサイドに1cmほ ど縫糸が取れている箇所がありますが、殆ど目立たず、 使用する際にも支障ございません。size 根付 横幅2cm×奥行3.5cm×高さ3.5cm 煙草入 横幅11.7cm×縦幅7.7cm江戸、明治、大正、伊万里、古伊万里、御深井、砥部、瀬戸、李朝、唐津、綾部、信楽、萩、備前、雪舟、鍋島、根来、漆、銅、銀、金、白磁、青磁、青白磁、染付け、象嵌、錦手、色絵、赤絵、陽刻、輪花、唐草、切子硝子、アンティーク、ヴィンテージ、レトロ、古道具、民藝、骨董、アート、小物入れ、作家、陶芸家、北欧、魯山人、白洲正子、青山二郎、根付、煙草入、煙管、喫煙具、金唐革Ω宅急便コンパクト